新・土と生き物

受理:甲虫とダニ

2025-09-12 19:27:54
2025-09-24 20:23:21
目次

午前

  • 卒論手伝い(野外調査)

午後

  • 論文書き

5地点にPit fall設置の手伝い。1地点15分程度の作業だけど、その短時間で見事にどしゃ降りをくらった。

Polyphylla属の甲虫に付着するダニ類の論文が受理された。

Obae Y., Karasawa S. (in press) Genetic diversity in a mite Coleolaelaps longisetatus (Mesostigmata: Laelapidae) associated with Polyphylla beetles (Coleoptera: Scarabaeidae) in Japan. Zoological Science.

筆頭著者は、鳥取で最も活発にフィールド調査をしている一人。昆虫採集の全国大会があったら鳥取県代表の有力候補になることは間違いない。

他大学の出身で卒業研究はクモの研究をしていたのだが、大学院でPolyphylla属の甲虫に付着するダニ類の研究をするため、私の研究室に進学してくれた。

学部の頃から有名だったけど、進学の活躍もすごかった。

昆虫の発生時期に合わせて、種子島から北海道へと北上しながらサンプリングし、学生・研究室の一角が彼のサンプルで覆い尽くされた時期もあった。

受理されて、もちろん嬉しいのだが、この論文については後悔の方が大きい。

Zoological Scienceの前に別の雑誌に投稿して、良い評価を受けたのだが、唯一の指摘への対応が思いつかず断念してしまった。

その後、ダニ中心の内容にして今回の受理となった。ただ、今となって考えると、上記の指摘に対応できたかも、、、と後悔が。

共同研究・指導学生とか関係なく、とても良い論文だと思うので、公開されたら多くの人に読んでもらいたい。それだけに別の雑誌に掲載させてあげたかった(Zoological Scienceも良い雑誌だと思うけど)。

甲虫中心の論文もできるだけ早く投稿しなければ。

この記事を書いた人

SK

ダンゴムシ・ワラジムシを研究しています! https://diversity.jpn.org/kara/index.html