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会議
資料作成
スナガニに関する論文が受理された!
森美賀・唐沢重考 (印刷中) 鳥取県の砂浜海岸におけるスナガニOcypode stimpsoni Ortmann, 1897の分布制限要因,および,2008年と2023年の巣穴密度の比較. Edaphologia.
筆頭著者は2024年3月の卒業生。
卒論テーマを考える際に「環境に関するテーマをやりたい」と相談を受けて考えたネタ。
それまでも鳥取砂丘の研究には関わっていたけど、この卒論をきかっけに本格的に砂浜海岸に興味を持つようになった。
生物多様性の観点からは砂浜海岸はあまり注目されていない(ように感じている)が、海岸は港湾工事などで土地開発の影響を受けやすい環境である。
また、海水浴場としての利用や地球温暖化による海水面上昇、さらには、海岸侵食という砂浜が削られる現象なども発生しており、世界的に良好な砂浜海岸は減少している。
一方、このような環境にのみ生息する動植物も多く存在しており、当然ながら、それらの中には絶滅に危機に瀕している種もいる。
本研究で対象としたスナガニもいくつもの県で絶滅危惧種に指定されている。
これらを踏まえて、鳥取県内の砂浜海岸で網羅的にスナガニの個体数密度(厳密には巣穴密度)を計測した。
2度も松葉杖をついている姿を見ることになった印象的な学生であった。今ではドローンも飛ばせるようになったそうだ。
調査中に天候が急転して土砂降りに襲われたりと思い出の多い研究。